第7回 神奈川インテリアコーディネーター協会 定期総会・基調講演レポート
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会長 | 吉本 眞理子 |
副会長 | 高橋 正雄 (賛助会員企業担当) 真塩 由香 (総務担当) |
理事 | 早川 純一 (広報担当) 松本 郁里 (広報担当) 和田 幸子 (総務担当) 大崎 真紀 (賛助会員企業担当) 松田 滋子 (財務担当) |
総会後、神奈川ICAから2006、2007年度に研究活動をされた2つの研究会からそれぞれ活動報告が行われました。
今回報告していただいたのは
活動報告中、会員、賛助会員企業の皆様、協会の活動内容に大変興味深く聴講されている様に感じました。
2008年度についても、新たな研究会活動が行われる予定ですので、今後が大変楽しみです。
研究会活動報告後、松下電工 株式会社、インテリア照明事業部の川端 俊夫氏を迎え基調講演が行われました。
テーマは「人と地球の為のこれからのあかり」についてご講演していただきました。
照明器具はエジソンが電球を発明してから約100年間で様々な種類の照明器具が出てきています。照明も電球から省電力型の蛍光電球へと変わりつつあり、最近ではより省エネ型としてLED電球も普及しつつあるとの説明がありました。
講演では
照明器具の普及に伴い、生活リズムのバランスが崩れて来つつあるとの説明がありました。これは昼夜問わず明るい蛍光灯の下で活動する事による眠りのリズムが崩れて来ている方が多くなってきているとの事。
人間は朝目覚めてから夜眠るまで無意識の間、光の影響を受けているとの説明がありました。
朝:青色のさわやかな光を浴びて体が目覚め、活発に活動出来る。
夕方:落ち着いた赤い光になると同時に眠りに誘導される。
照明器具が普及し、様々なテクノロジーが普及してきた現在、灯りをコントロールし自然界に近い灯りの演出や照明デザインにする事で眠りのリズムが正常に戻るとの説明がありました。
このレポートをお読み頂いている皆さんの睡眠リズムは如何ですか?
眠りのリズムにお悩みの方は神奈川ICAまでお気軽にご相談下さい。
眠りの照明デザイン以外に最近話題になってきている省エネについても触れられ、1世帯当たり照明で使われる電力の割合は15〜16%と約1/4も占めている事が分かりました。
照明の電力消費を押さえる方法として
(1)照明器具の見直し:省エネ型電球 → 電球型蛍光灯 → インバーター →LED
(2)必要な時にのみ灯りを付ける方法:センサー型聴講
(3)明るさをコントロールする方法:調光器の活用
以上、3つを組み合わせる事により約63%のエネルギー削減が可能との説明があり会員一同注目していました。
また、照明を効果的に使う方法としてシーンにあった照明にする為、目的にあった器具を使いシーン毎にあった照明設定をする事によって、効果的かつ省エネの照明に出来る説明を実際の施工例を紹介していただきました。
照明の効果的な利用法として
(1)均一な照明から明暗のある照明へ
(2)照明の方向性を多様化させる(上からの照明だけでなく下や様々な方向からの照明)
(3)影を有効に使った照明
について施工例を多く紹介していただき、大変分かりやすく講義していただきました。
60分間の講義があっという間に過ぎるほど大変興味深く、勉強になる講演内容でした。
講演会後、懇親会が行われ、会員同士、賛助会員企業の皆様との会話や交流を楽しみ2008年の総会は終了しました。
今年、ご都合で参加出来なかった会員の皆様、是非、来年の総会・基調講演でお会い出来る事を期待しています。
また、多くの会員が出席していますので、情報交換の場や現状報告の場としてご利用下さい。
基調講演協力
松下電工 株式会社
http://www.mew.co.jp/
レポート制作
広報担当:名苗 秀彦